和寧文化社ものがたり 


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 1、庶民と芸術の出逢いの場

 2、民藝と私 丁章著

 3、詩のような縄文象嵌 













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和寧文化社ものがたり その4

  ラムネ色・琉球ガラス

            

 

 喫茶美術館で使用しておりますラムネ色の琉球ガラスは、当社の依頼により、琉球ガラス村の職人の方々の手によって復刻された品々です。

 もともと琉球ガラスは戦後の沖縄に駐留する米軍基地から排出されたコカコーラや7upなどのラムネ色瓶のリサイクルで盛んに作られるようになった沖縄の民藝品です。

 しかしこの近年のあいだ、彩り豊かな新製品に取って代わられラムネ色の製品は作られていませんでした。

 現在ではごく自然に使われるようになった「民藝」という言葉は、民藝の父・柳宗悦の造語です。「民衆の工藝」という意味を表しています。

 かつての琉球民衆は、本来ならばいくら憎んでも憎み足らないはずの米軍基地が排出したラムネ色のガラス瓶を、その民衆のしたたかさによって、生活工芸品へと美的に再構成し、日々愛用してきました。この琉球ガラスはそんな琉球民の心を象徴する「民藝品」のひとつなのです。

 ラムネ色の琉球ガラスが持つ歴史的意味を想い、また、柳宗悦先生が興した「民藝」の再興に少しでもお役に立てればと想い、当社が復刻をお願いしました。

 喫茶美術館にお越し下さったお客様方が、ラムネ色の琉球ガラスに触れたとき、その琉球の美とともに、日頃は忘れてしまいがちな沖縄のことをふと想い出し、そして今なおつづく沖縄民衆の苦しみに想いを傾けて下されば幸いに存じます。

 

              和寧文化社一同より

 

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