島岡達三について

 

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島岡達三・年譜

 

1919年(大正8)0歳
 10月27日、東京都港区愛宕2丁目30番地に3代続いた組紐師島岡米吉の長男として生まれる。

1938年(昭和13)19歳 
 初めて日本民藝館を訪れ民藝の美を知る。

1939年(昭和14)20歳 
 東京工業大学窯業学科に入学。夏、岐阜県駄知町に滞在。ろくろの勉強を始める。

1940年(昭和15)21歳 
 夏、益子に濱田庄司を訪れ、卒業後の入門を許され一夏滞在。

 山陰、山陽、沖縄の民窯を訪れる。

1941年(昭和16)22歳 
 太平洋戦争勃発のため繰り上げ卒業。

1942年(昭和17)23歳 
 ビルマ方面軍架橋材料第21中隊に補充出征。

1945年(昭和20)26歳 
 ビルマで敗戦を迎える。タイのナコンナヨーク捕虜収容所に入る。

1946年(昭和21)27歳 
 6月に復員。その後すぐに濱田庄司門下となる。

1948年(昭和23)29歳 
 11月、南多摩日野町の土方冨美子と結婚。

1950年(昭和25)31歳 
 4月、栃木県窯業指導所に勤務。

 10月、長女淑子誕生。

 白崎俊次の古代土器標本複製の仕事に協力。

1952年(昭和27)33歳 
 12月、長男龍太誕生。

1953年(昭和28)34歳 
 益子に住居と窯を設ける。

1954年(昭和29)35歳 
 3月、初窯を焚き、4月、東京「いずみ工藝店」で初個展(以後連続5回)

1955年(昭和30)36歳 
 10月、次女京子誕生。

1958年(昭和33)39歳 
 6月、三女千鶴子誕生。

1960年(昭和35)41歳 
 5月、東京丸ビルの中央公論社画廊にて個展 (以後連続5回)

 12月、大阪梅田阪急百貨店にて個展(以後毎年)

1961年(昭和36)42歳 
 3月、広島福屋にて個展(以後連続10回)

1962年(昭和37)43歳 
 11月、日本民藝館新作展にて日本民藝館賞受賞。

1964年(昭和39)45歳 
 夏、招かれてカナダ、アメリカを3ヶ月歴訪、各地で個展並びに指導する。

 12月、東京銀座松屋にて個展(以後毎年)

1966年(昭和41)47歳 
 5月、大阪三越にて個展(以後連続2回)

1968年(昭和43)49歳 
 夏、ロングビーチ州立大学、サン・ディエゴ州立大学夏期講座に招かれ渡米、ヨーロッパを経て帰国。

1970年(昭和45)51歳 
 8月、京都国立近代美術館主催現代の陶芸、ヨーロッパと日本展に出品。

1971年(昭和46)52歳 
 5月、第1回日本陶芸展に推薦招待出品(以後毎年)

1972年(昭和47)53歳 
 夏、オーストラリア政府の招聘で渡豪、2ヶ月間各地を視察指導する。

 11月、名古屋松坂屋にて個展(以後隔年5回)

1973年(昭和48)54歳 
 5月、横浜高島屋にて個展(以後隔年5回)

 第1回中日国際陶芸展に招待出品(以後毎回)

1974年(昭和49)55歳 
 夏、ボストンでの個展並びにトロントでの講義のため、アメリカ、カナダを2ヶ月間歴訪。

1975年(昭和50)56歳 
 5月、韓国旅行。

1976年(昭和51)57歳 
 9月、ボストンにて個展開催のため渡米。

1977年(昭和52)58歳 
 ハンブルグ国立工芸美術館創立100年記念祭において、ゲルト・クナッパーとの二人展のため渡独。

1978年(昭和53)59歳 
 6月、カナダ・パンフのアートセンターで4週間の講義を行う。

 国画会会員となる。

1979年(昭和54)60歳 
 中国旅行。

1980年(昭和55)61歳 
 栃木県文化功労賞を受賞。

1981年(昭和56)62歳 
 フランクフルトのヘキスト100年記念館での陶芸展に辻清明と共に招待され渡独。同時にハンブルグのローゼンタールスタジオハウスにて益子展を開催する。

1982年(昭和57)63歳 
 国際交流基金の依頼でカナダ巡回講義、5カ所にて個展開催、アメリカ、サンディエゴのロングネッカー民芸展にて四本貴志、夏目有彦と三人展を開催する。

1983年(昭和58)64歳 
 ミュンヘンのヤーンギャラリーにて個展、並びにデュッセルドルフ日本週間中におけるドイツ銀行での瀧田項一との二人展のため渡独。

 銀座松屋にて陶業40年「島岡達三自選展」開催。

1984年(昭和59)65歳 
 ミュンヘンのドイツ博物館での「現代日本の伝統的陶芸展」に出品、オープニングに出席のため渡独。東独マイセンを訪ねた後、ハンブルグのローゼンタールスタジオハウスで水野半次郎との二人展に出席する。

1986年(昭和61)67歳 
 ミュンヘンのヤーンギャラリーでの個展、並びにロンドン・リバティ百貨店での三人展(島岡達三、濱田晋作、舟木研児)のため渡欧。その折り、トルコ、ギリシャも訪ねる。

1987年(昭和62)68歳 
 西独マンハイム市立美術館にて個展開催。その図録として「SHIMAOKA TATSUZO」を発行。

1988年(昭和63)69歳 
 西独フランクフルトのヘキスト100年記念館での「FORM UND GLAZUR '88」展に招待出品。

 池袋西武百貨店西武アート・フォーラムにて陶業45年島岡達三自選展開催。
1989年(平成元)70歳 
 西独ミュンヘン市立博物館にて個展開催のため
渡欧。

 梅田阪急百貨店にて第30回記念島岡達三展を開催。

1990年(平成 2)71歳 
 宇都宮西武百貨店にて「古希記念・象嵌の技・島岡達三作陶展開催。

1991年(平成 3)72歳 
 2月、ロスアンジェルス日米文化会館での陶芸五人展のため渡米。(佐藤美術工芸振興基金後援)

 5月、中国旅行。

 9月、ロンドン、ベッソンギャラリーにて個展(ジャパンフェスティバル参加展)
 9月、ハンブルグ、ローゼンタールスタジオハウスでの個展ため渡欧。

 国画会を退会。

1992年(平成 4)73歳 
 4月、ホノルルアカデミーオブアーツでの故ドクターブラウンのコレクション寄贈記念展に招かれ、講演のため渡航。

1993年(平成 5)74歳 
 5月、ニューヨーク、ギャラリー・エルシウムでの島岡達三師弟展のため渡米。

 6月、中国旅行。

 7月、オレゴン州、マヴィーティギャラリーにて三人展(島岡達三、ウォーレン・マッケンジー、ランディ・ジョンソン)開催。

1994年(平成 6)75歳 
 5月、平成5年度日本陶芸協会・金賞受賞。

 6月、池袋西武百貨店西武アートフォーラムにて陶業50年展開催。

 7月、中国旅行。

 11月、エジプト、スイス旅行。

1995年(平成 7)76歳 
 2月、ミャンマー、タイ旅行。

 9月、ニューヨーク、パブコックギャラリー日米師弟6人展のため渡米(濱田庄司、島岡達三、松崎健、バーナード・リーチ、ウォーレン・マッケンジー、ランディ・ジョンソン)

 郡山西武百貨店にて個展開催。

1996年(平成 8)77歳 
 4月、宇都宮西武百貨店にて喜寿記念展を開催。

 4月から6月まで、NHK教育テレビ趣味百科「陶芸に親しむ」に講師として出演。

 5月、民藝陶器・縄文象嵌にて重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。

 6月、池袋西武百貨店西武アートフォーラムにて喜寿記念展を開催。

 10月、梅田阪急百貨店6階美術画廊にて喜寿記念展を開催。

1997年(平成 9)78歳 
 3月、弘前中三展。

 4月、池袋、宇都宮西武百貨店にて日米陶芸四人展開催。(島岡達三、松崎健、ウォーレン・マッケンジー、ランディ・ジョンソン)

 現美展出品。

 益子町陶芸メッセにて「重要無形文化財保持者認定記念 島岡達三展」開催。

1998年(平成10)79歳  
 池袋、宇都宮西武百貨店にて 「民藝との出会い60年 島岡達三展」開催。

1999年(平成11)80歳 
 文化庁企画の工芸技術記録映画「民藝陶器(縄文象嵌)島岡達三のわざ」完成。

2000年(平成12)81歳 
 中国北京故宮博物院に日本人陶芸家として初めて作品2点を寄贈。

 サンディエゴ・ミンゲイ・インターナショナルミュージアムにて回顧展と新作展を開催。

2001年(平成13)82歳 
 東京工業大学百年記念館にて特別展開催、記念講演を行う。

 ワシントンD.C.日本大使館での個展、講演並びに、ニューヨーク・ジャパンソサエティーでの公開対話のため渡米。

2002年(平成14)83歳 
 栃木県名誉県民第1号を授与される。

 池袋、宇都宮西武百貨店にて「民藝のみち・重要無形文化財保持者・島岡達三展」開催。

2003年(平成15)84歳 
 函館西武百貨店にて島岡達三展開催。

2005年(平成17)86歳 
 ロンドンのベッソンギャラリーにて個展開催。

2006年(平成18)87歳 
 池袋西武百貨店にて島岡達三展開催。

2007年(平成19)88歳 
 12月11日逝去。享年88歳。

 

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