第2回 須田剋太を知る会
ご案内
1987年、司馬遼太郎さんを介して須田剋太画伯と出逢って以来、須田画伯から託された寄贈作品を中心に、小社では須田画伯の画業を世に広く伝えるべく日々努めて参りました。
そして昨年、須田画伯没後20年の節目の年を機に、今一度須田画伯の画業をさらに見つめ直す機会をもてればと考え、小社は「須田剋太を知る会」を開催してゆくことにいたしました。毎回、須田画伯にゆかりのある方々をお迎えして、小社ならではのお話をみなさまと伺えればとおもっております。
本年もひきつづき、第2回「須田剋太を知る会」を開催する運びとなりました。
71年に司馬遼太郎さんの「街道をゆく」の連載が始まってから、本年でちょうど40年になります。そのことを記念する当館のささやかな企画として、このたびは「須田剋太と司馬遼太郎」と題して会を開催することにいたしました。
今回は講師に山野博史さんをお迎えいたします。山野さんは生前の司馬さんと親しくされ、現在は関西大学教授として、日々司馬文学の研究を深めておられます。
山野さんが身近に接した生前の司馬さんと須田画伯との交流について存分に語っていただきます。また、当日は山野さんが蒐集した貴重な資料もお持ちいただきますので、そちらもどうぞおたのしみに。
須田剋太を知る方も知らない方も、どうかたくさんお集まりいただき、須田画伯との新たな出逢いを感じていただければと願っております。
みなさま、お誘い合わせのうえ、どうぞお越しください。ご参加をお待ちいたしております。
(この集いは終了いたしました。)
第2回「須田剋太を知る会」多くの方々がご参加くださいました。
みなさま震災に心痛める中、多くの方々にお集まりいただきましたこと、まことに感謝いたします。講師・山野博史さんのお話しは、司馬遼太郎さんとじかに接した山野さんしか知り得ない想い出話や、司馬さんと須田さんが「名夫婦」だという高峰秀子さんの言葉の紹介など、とても貴重なものばかりでした。とくに、司馬さんと須田さんが「街道をゆく」で訪れ、描き遺した東北の風景が、今回の地震で失われたというお話しは印象深いものでした。資料として当館の紹介記事のコピーもたくさんご提供いただきました。このたびの山野さんのご尽力に感謝いたします。
|