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東大阪市の公立校では、在日コリアンの子どもたちのための民族教育が阪神教育闘争後に始まり、70年代以降は新たに発展し継続してきましたが、90年代以降、海外から日本に移住してくる定住外国人、いわゆる新渡日者(ニューカマー)の増加にともなって、現在では文科省を挙げての「多文化共生教育」が推し進められようとしています。多文化共生社会とは、個人のアイデンティティが保障される社会のことであり、その社会を構築するために多文化共生教育は必須のものですが、その多文化共生教育の根幹は、東大阪の民族教育で培った「同化と排外意識を克服するための教育」を礎に、多様なルーツを持つすべての子どもたち(日本人も含む)のアイデンティティを育成し、確立するための教育であるべきです。アイデンティティとは何なのか?
それは「自己の証し」「自分らしさ」のことです。そしてルーツはその自分らしさの大切な要素です。子どもたちが将来、自己を獲得するための自分らしさの可能性や選択肢を、国家や大人たちに奪われたり押し付けられたりすることがないように、本当の多文化共生教育とは何なのかを、みなさんと知り、学び、考えてゆきたいとおもいます。ぜひご参集ください!
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